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''平成24年度事業''

平成24年度事業
【方  針】
 2008年のリーマンショック以降、2011年の東日本大震災、欧州債務危機、タイの大洪水などが相次ぎ、経済環境をより厳しいものとしている。国内の工業生産は、円高や世界的経済不況、震災復興の遅れ、節電対策の制約などの影響を受け、先行き不透明な状況となっている。
 戦後一貫してGDPの伸びとともに成長してきた紙パルプ産業においても、こうした経済環境下において、出荷額は年々落ち込んでいる。しかし、紙パルプ産業の持続発展のためには、先人が様々な努力を重ねてきたよう諸課題に挑戦し克服していくことが求められている。経済の低迷もあるが、IT化や省包装、コスト削減、節約志向・買い控え等の消費者の構造変化など、我々紙パルプ産業が取り組むべき課題は多い。
総合的な競争力の強化、国際的視点での経営戦略、地球温暖化・省エネ対策及びベースとなる情報収集や技術対応、そして新製品開発、新市場の創出、今こそ求められる人材育成を業界一体となって積極的に進める必要がある。
当協会は、共通の技術問題を話し合える場として、「製紙メーカ、原材料・薬品・設備メーカ、販売各社と製紙(紙加工)ユーザ」の橋渡し役として技術・学術の交流はもとより、より幅広い人的交流の一翼を担っている。その役割を果たすため、当協会は人材の育成、新技術の紹介、人的繋がりの拡大を促す施策を積極的に推進する。
特に、若手技術者に対しては基礎教育と早期戦力化の援助の役割、中堅技術者に対してはレベルアップの機会を作る場を提供する。
具体的には、前年度の成果を踏まえて、本県の紙パルプ業界の振興のため、次の諸事業に取り組む。
*次代を担う技術者の育成を目指し、人材育成のための中期及び短期の技術者研修事業
各研修の内容充実を図るとともに個別要望対応型研修「出前講座」の拡充に努める。
 *自動化・省力化・工程安定化のための計装制御技術研修及び機械設備保全技術研修事業
今年度もポリテクセンターの協力を得て各種保全の技術研修を実施する。
 *新製品開発技術・古紙の高度利用と品質アップ技術・省エネ技術・環境調和技術などの新技術に関する講演会、講習会、見学会の開催
富士工業技術支援センター及び静岡県工業技術研究所富士センター協議会との密接な連携を図る。
 *技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
紙パルプに関する知見を広めるための技術情報誌として内容の充実に努め、普及啓発を図るため公益的事業として実施する。
 *会員相互の情報交換と交流を図るための会員交流会の開催
 *会員等からの登録を受けて「アドバイザー」制度に取り組む。
 *新会員の加入推進を図り、業界の発展と技術レベルの向上に努める
事  業】 
 1.製紙工学技術者研修
   (1) 中小企業等の中堅職員養成のため、中期技術者研修
   (2) 中小企業等の新規職員の早期戦力化のための研修
     ① 新入社員研修
     ② 製紙工学過程短期技術者研修
   (3) 人材養成事業として電気・計装保全に関する研修
   (4) 人材養成事業として機械予防保全に関する研修
   (5) テーマ別研修(品質管理等)
 2.技術振興に関する事業
   (1) 先端技術、高度技術を応用した紙パルプの製造法および加工技術、新製品開発、
包装技術等に関する講演会、講習会等の開催
   (2) 省エネルギー、環境調和技術、品質管理向上のための講演会、講習会等の開催
   (3) 先端技術、生産管理技術、環境調和技術の実情を把握するため見学会の実施
   (4) 紙パルプ製造に関する優れた技術報告および開発の表彰
   (5) 紙パルプ製造に関する図書、資料を備え会員等への閲覧、貸出
     (富士工業技術支援センターとの協働)
(6) 会員相互の情報交換と親睦を図るため交流会の開催
(7) 出前講座制による製紙技術、紙の知識等の普及啓発教育
(8) 「隣の晩御飯シリーズ」の継続実施
(9) アドバイザー制度
 3.技術情報誌「紙パルプの技術」の発行
   (1) 紙パルプ産業に関する総説、研究論文、報告、新製品・新技術の紹介等を掲載
(2) 年間4回 各500部発行

【事業日程】
 1.会  議
   (1) 総   会       6月
   (2) 理 事 会   (4回)①5月 ②8月 ③12月 ④3月
   (3) 運営委員会   (2回)①4月 ②2月
   (4) 編集委員会   (4回)①6月 ②9月 ③11月 ④2月
 2.研   修
   (1) 新入社員研修     7月 (講師の都合により変更がある)
   (2) 中期技術者研修    10月 (講師の都合により変更がある)
   (3) 機械保全技術研修   11月 (講師の都合により変更がある)
   (4) 電気・計装研修    2月 (講師の都合により変更がある)
(5) 短期技術者研修   2月~3月 (講師の都合により変更がある)
   (6) テーマ別研修     随時 例:品質管理、小集団活動、家庭紙の製造等
 3.講演会、講習会、研究会
   (1) 技術講演会   (5回)①4月 ②7月 ③9月 ④ 11月 ⑤1月
    (富士工業技術支援センター及び工業技術研究所富士センター協議会との共催)
   (2) 包装研究会   (1回) 11月
 4.見学会
   (1) 工場見学会   (2回) ①11月 ②2月
 5.会員交流会
   (1) 新年互礼交歓会  1月
 6.技術情報誌の発行
(1) 『紙パルプの技術』(4回発行)①7月 ②10月 ③1月 ④3月
 7.会 員 名 簿
   (1) 会員名簿の発行  8月(総会終了後、変更の問い合わせを実施し発行する。)
 8.特別事項
   法人法(法人法、認定法、整備法)改正による対応
   (1) 一般社団法人に切替えのための取組み 4月~6月
   (2) 公益目的支出事業の実施
9.その他
   (1) ホームページの多角的活用
静岡県紙パルプ技術協会情報の発信、情報の共有化、技術紹介、催物の案内
   (2) 会員相互の交流促進
   (3) 新会員の加入推進

一般社団法人への移行のお知らせ

謹啓
新緑の候皆様方におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて社団法人静岡県紙パルプ技術協会は4月1日をもって一般社団法人静岡県紙パルプ技術協会に移行致しました。
これからも紙パルプ及び関連技術に関する機関誌の発行、講演会、発表会、技術者養成研修会、工場見学会等、事業を通じ会員各位のお役に立つよう努力してまいります。
何卒ご支援賜りますようお願い申し上げます。
                           敬具
                    平成24年4月吉日

    一般社団法人
    静岡県紙パルプ技術協会
    会長 佐野武男
    
    〒417-0801静岡県富士市大渕2590_1
    富士工業技術支援センター内2階
      TEL:0545(35)5025
      FAX:0545(35)5027

平成24年度中小企業等技術者研修(製紙工学課程・短期)

日時 平成25年2月21日(木)~2月28日(木)
座学35時間(見学含む。)
場所・・・静岡県富士工業技術支援センター 研修室
内容・・・紙パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、製紙の総合的な技術を修得していただく研修です。「製紙概論」「紙料調成法」「古紙処理法」「家庭紙概論」「長網抄製造」「円網抄造」「用紙と印刷」「内部添加剤」「仕上・包装」「紙塗工法」「品質管理」の講義と「工場見学~丸富製紙㈱富士根工場~」を行いました。
受講者 38人

平成24年度工場見学会「丸富製紙㈱富士根工場見学」

    日時:平成25年2月27日(9:3 0~11:3 0)
    場所:丸富製紙㈱富士根工場 富士市天間686
    参加人数:29名
 
短期研修の一環として受講生が参加し、丸富製紙㈱富士根工場を見学しました。原質、抄紙、加工、廃ポリ熱回収の各工程の説明を受け、その後工場内各設備を見学しました。熱心な質疑応答が活発に行われ、座学の講義内容と相俟って工場で稼働している設備・機器等を見聞きでき大変参考になったと好評でした。
お忙しいなか、見学を快く受け入れていただきました丸富製紙㈱様に御礼申し上げます。

  • 丸富製紙㈱佐野社長挨拶
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  • 田邉専務、工場・工程説明
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電気計装実践技術研修

日 時 平成25年1月30日(水)~2月1日(金)
   (研修時間 18時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 9人
  内容 生産設備の電気・計装技術の研修を行いました。(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業能力開発促進センター(ポリテクセンター静岡)の全面的なご支援を頂き、同センターから各種機材(PLC、パソコン)を搬入し、有接点リレーシーケンスに必要な機器である電磁リレー・タイマ・押しボタン・ランプ等の仕組みを学び回路作成実習を行いました。(実際に機器への配線を行い、各機器を動かしながら基本回路から空気圧機器制御を習得)

  • カリキュラム 別添
  • 研修風景 
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第5回技術講演会を開催(平成25年1月25日)(写真:講演風景)

参加者:96名 
 会 場:富士工業技術支援センター大研修室

(1)【製造工程内の汚れ対策】
油化産業㈱ ソリューション事業部 製紙薬剤営業部 課長代理 蓮尾浩之 氏
『低品質古紙由来の粘着異物のデポジットによる操業性の悪化や品質の低下、それに相反して、製品品質への要求は高まりつつある。本講演では、薬品による独自の洗浄・汚れ防止技術を有していることから実績紹介を交えて、デポジット問題の解決についてお話して頂いた。』
→ 写真:講演風景 蓮尾 浩之 氏 
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(2)【脱墨剤及び古紙処理薬品】
㈱日新化学研究所 高槻本社工場研究部 リーダー 下山竜吾 氏
『古紙利用率の増加や品質の低下に伴い、古紙処理工程では色々な機能性薬品が使用されている。古紙処理に使用される各種薬品を紹介するとともに、最近の動向、特に脱墨剤について、求められる品質と独自技術について講演された。』
→ 写真:講演風景 下山竜吾 氏
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(3)【家庭紙の操業安定と品質アップ】
星光PMC㈱ 製紙用薬品本部 千葉研究所 主任 吉谷孝治 氏
『家庭紙においては、「良好な肌触りと快適な使用感を有する品質」と「操業の安定」を両立することが求められている。本講演では「柔軟性の向上」、「紙粉の軽減」、「クレーピングコントロールの安定化」といった「品質と操業性の問題」を解決する薬品を紹介して頂いた。』
→ 写真:講演風景 吉谷 孝治 氏 
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(4)【古紙処理における脱墨剤】
ライオン㈱ 化学品研究所 研究員 細川泰孝 氏
『脱墨剤は界面活性剤が持つ基本的性質を利用している。界面活性剤の基本的な機能、そして脱墨剤の働きと使用法について解説して頂き、また新規に開発した脱墨剤と既存の脱墨剤を比較しながら、開発品の優位性・使用実績などについて講演された。』
→ 写真:講演風景 細川泰孝 氏
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新年互礼交歓会

日時:平成25年1月22日(火)
場所:ホテルグランド富士
参加者:150名
土屋俊夫富士市商工農林部長、倉田俊彦富士工業技術支援センター長、天野厚巳静岡県紙業協会常務理事等を来賓に迎え盛大に懇親を深めることができました。恒例の福引抽選や年男への記念品贈呈などで賑わいました。

福引抽選会にご協賛いただいた会社
  相川鉄工㈱、荒川化学工業㈱、㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー、㈱小林製作所、星光PMC㈱、㈱大善、㈱日刊紙業通信社、ハリマ化成㈱、株丸石製作所
            御礼申し上げます。ありがとうございました。

佐野武雄会長挨拶  写真1
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厳しさは変わらないが、知恵を出して紙パルプ業が良い方向に向かうよう期待し、まだまだ、紙の需要は掘り起こせる。そのためには、各社の技術・開発力にかかっている。政権も交代し経済環境も変化してきている。今年は紙パルプ産業も良い方向に向かうのではないかと挨拶された。

来賓祝辞 写真2  土屋俊夫富士市商工農林部長
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来賓祝辞 写真3 倉田俊彦富士工業技術支援センター長
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乾 杯 写真4   大久保賢治副会長
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閉会の辞 写真5  山田英継副会長
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賀詞交歓風景1
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賀詞交歓風景2
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機械保全実践技術研修

平成24年度機械保全実践技術研修
日 時 平成24年11月28日(水)~11月30日(金)
      (研修時間 18時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 14人
  内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、生産設備の機械保全技術を習得していただく研修を行いました。(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡職業能力開発促進センター(ポリテクセンター静岡)の全面的なご支援を頂き、同センターから各種機材を搬入し、空気圧に関する基礎的な知識から、回路の作成・機器の分解組立を通じて内部構造・動作原理を学習し、機器の構造を理解を深め保全に関する知識も併せて習得しました。

機械保全実践技術研修受講風景1

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機械保全実践技術研修受講風景2

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機械保全実践技術研修受講風景3

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機械保全実践技術研修受講風景4

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第56回 静岡県紙業振興大会開催

第56回 静岡県紙業振興大会開催
日時:平成24年11月19日(月)
場所:ホテルグランド富士
経済産業省紙業服飾品課長、静岡県経済産業部商工業局長、富士市長を来賓に迎え、
盛大に開催されました。
大会宣言「厳しい経営環境を克服し、創意と努力で明るい展望を拓こう」を採択し、この実現のために3つの取り組み目標「エネルギー消費を総点検し、省エネ対策を実現する」「時代の変化に対応した付加価値商品を提供し、適正な収益を確保する」「すぐれた品質の本県紙製品を全国に発信する」が提言されました。
また、紙業界発展に貢献した功労者の表彰が行われました。当協会からは、相川鉄工㈱、特種東海製紙㈱、飯田工業薬品㈱、小林製作所㈱、㈱田島鉄工所、特種メーテル㈱の社員の方々13名が優良従業員として、静岡県紙業振興協議会会長表彰を受賞されました。
おめでとうございます。

平成24年度工場見学会

「出光興産㈱千葉製油所・工場、営業研究所見学」開催
    日時:平成24年11月14日(13:3 0~16:3 0)
    場所:出光興産㈱千葉製油所・工場、営業研究所
        千葉県市原市姉崎海岸2-1他
    参加人数:21名

 今年度最初の見学会は、出光リテール販売㈱静岡支店の全面的なご協力を得て、出光興産㈱の千葉製油所・工場と営業研究所の見学を実施しました。
参加者は製紙、機械、薬品のメーカーなど多方面からの参加を得ました。
最初に千葉製油所・工場を見学。会社概要、主要製品、石油製造工程等の状況をお聞きし、その後製油所を見学しました。
 製油所内の様々な設備を見学し、構造や機能の説明を受ました。約82万坪の敷地に常圧蒸留装置などの精製装置、蒸気設備(ボイラ)、電気設備(自家発電)、用益設備(工業用水、海水)、環境保全設備(排煙脱硫装置、電気集塵機、総合排水処理施設)、貯蔵設備(原油タンク27基、燃料油半製品・製品タンク276基、LPGタンク他35基)、港湾設備、出荷設備等が設けられ、ここでは年間1200万klの原油を処理し日本の石油消費量の約5%が生産されていました。隣接する工場は約33万坪でエチレン製造装置、芳香族製造など13の石油化学製品の製造が行われていました。
 製油所と工場が一体化したメリットを活かし、各種原料の授受はもとより、蒸気、電力、ガスなどの用益を共有、また工場からの副産物を製油所で活用するなど、諸設備を相互活用することにより効率的な生産体制を実現していました。地震発生時の装置自動停止システム、最新の消防車等の防災機材の配備、最新技術による検査、リスクアセスメントなど安全を最優先とした取り組みが行われていました。
 続いて、営業研究所を見学しました。
 潤滑油専門の研究所として世界トップレベルの設備と技術を有し、顧客ニーズに応える商品開発、技術サービス、教育研修などを行っています。
 概要説明の後、各班にわかれ、研究所内で行われている潤滑油の試験、分析の実施現場、検査・分析の設備・機器を見学しました。
 この度、出光興産㈱様、出光リテール販売㈱様の御理解と御支援を得て、見学・研修を実施することができましたこと、あらためて感謝申し上げるしだいです。
 なお、営業研究所では、潤滑技術等に関する各種のご相談に応じられているとのことです。ご要望があればご相談下さい。

写真①出光興産㈱営業研究所 藤波主任研究員概要説明

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写真②出光興産㈱営業研究所前にて

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写真③出光興産㈱千葉製油所 寒河江副所長挨拶

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写真④出光興産㈱千葉製油所前にて

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第4回紙関連技術講演会

第4回技術講演会を開催(平成24年11月7日)
参加者:69名 
 会 場:富士工業技術支援センター大研修室

(1)【「事業所に設置する太陽光発電」の提案と行政の支援策】
東名電機㈱ 代表取締役 上柳 正仁 氏
2012年7月から再生可能エネルギーの固定価格買取り制度がスタートした。「従来、電力は電力会社から購入する」という既成概念ができていたが、この制度をきっかけに、「今後は一般事業者が発電して販売する」という新しい仕組みができあがった。そこで太陽光発電の仕組み・メリット・事業者に対する行政の支援策等、そして事業所における設置例および提案例について講演された。
 → 写真:講演風景 上柳 正仁 氏 
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(2)【新バイオマスボイラーの概要と運転実績】
特種東海製紙㈱ 三島工場動力ボイラー課長 杉村 正仁 氏
RPF/木質チップを燃料に使用した新バイオマス流動層ボイラーを、2012年7月から運転開始した。燃料使用量は日量50t、ボイラー能力は23.5t/hであり、発電タービンは設置していないが、2次側に蒸気駆動コンプレッサーを設置していることが特徴である。今回は、燃料設備・ボイラー設備の概要、運転経験について講演された。
   → 写真:講演風景 杉村 正仁 氏 
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(3)【インバータ・IPMモータによる省エネについて】
三菱電機㈱ 名古屋製作所インバータテクニカルセンター長  白石 康裕 氏
永久磁石を回転子内に埋め込んだ高効率同期モータは、励磁電流による損出を発生しないため非常に効率が高い。標準的な誘導モータと比較して12~20%程度効率が高く、さらに小型軽量で設備をコンパクトにすることが可能である。また従来の誘導モータと置き換えできるような設計となっている。これらの最新の駆動および回転数制御設備等について講演された。
    → 写真:講演風景 白石 康裕 氏
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平成24年度中小企業等技術者研修

平成24年度中小企業等技術者研修(製紙工学課程・中期)
日時 平成24年10月16日(水)~11月2日(金)
    (座学41時間、実習24時間 計65時間)
場所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
  内容 紙・パルプ産業の技術者の皆さんを対象に、製紙の総合的な技術を習得していただく研修です。
「原材料概論」「紙料調成法」「紙料調成機械」「内部添加剤」「抄紙機各論」「古紙処理法」「家庭紙の製造」「最近の抄紙機」「用紙と印刷」「紙塗工法」「仕上包装」「製紙工業における省エネ」「品質管理」などの講義と「紙料調成」「抄紙試験」「紙質試験」「印刷試験」の実習を行いました。
  受講者 30人

*講義1

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*講義2

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*講義3

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*実習1

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*実習2

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*実習3

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*実習4

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*実習5

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24中期研修カリキュラム(PDFファイル)

24中期研修カリキュラム

平成24年度 品質管理セミナー

1 開催日 平成24年10月10日(水)
2 場 所 静岡県富士工業技術支援センター 大研修室
3 内 容 品質管理の基本的な考え方
4 講 師 元日本大昭和板紙㈱ 技術開発部長 久保田 道孝 氏
 
受講者は21名、講師の実体験を交えたお話しもあり、皆様熱心に聴講されていました。

  • 講義風景1
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  • 講義風景2
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  • 講義風景3
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第3回技術講演会を開催(平成24年9月5日)(写真:講演風景)

参加者:63名 
会 場:富士工業技術支援センター大研修室
→神谷研究統括官挨拶
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(1)【原反保管自動倉庫と小型無人搬送車】
日本輸送機㈱ 営業本部 物流システム部  主査 戸田 正人 氏
省力化、少量多品種、即納体制、原材料の先入先出など倉庫に多様な機能が求められているが、こうした機能を無人システム化対応することを提案された。さらに小型無人搬送車を導入することで、工場構内を有効かつ安全に活用でき、更には省エネ搬送につながるなど導入のメリットを解説された。
→ 写真:講演風景 戸田正人氏 
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(2)【東日本大震災時震災における天井走行クレーン自動倉庫の被害事例とその対策】
㈲キュービック静岡 リスクマネジメント部 部長 西田 真義 氏
天井クレーンは大震災が起きた場合、復旧には欠かせない設備である。また、原材料や製品の保管にはラック倉庫が多く使用されているが、東日本大震災の事例では、そのほとんどが壊滅的被害を受けている。東日本大震災での被害実例を紹介し、今後近いうち起きるとされている東南海大地震へのリスク対策として、天井クレーンとラック倉庫の安全対策の各種事例について提案された。
→ 写真:講演風景 西田真義氏
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(3)【ハイブリッド式フォークリフト車の活用と搬送事故事例の紹介】
三菱重工業㈱ フォークリフト営業部   主任   中田 拓也 氏
フォークリフトの物流コストに占める割合は大きい。特にエンジン式フォークリフトは燃料費と共に排ガス量の削減が求められている。環境と省エネ対策として開発された世界初のハイブリッドフォークリフトについて紹介しその活用を提案された。また関連して、フォークリフトによる労働災害の事故事例、事故対応の取組等が紹介された。
→ 写真:講演風景 中田拓也氏
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新入社員研修(中小企業等技術者研修製紙工学課程)

日 時 平成24年7月18日(水)
(研修時間 6.5時間)
場 所 静岡県富士工業技術支援センター 研修室
受講者 35人
  内容 紙・パルプ産業の入社1年未満の技術者の皆さんを対象に、紙についての一般知識、紙の原材料、古紙処理、抄紙、仕上げ・加工等の概論についての講義と富士工業技術支援センターのパイロットマシン、試験設備等の見学等の研修を実施しました。

  • 講義風景1
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  • 講義風景2
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  • 紙の試験設備見学
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  • 紙の試験機器操作
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  • パイロットマシン説明風景1
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  • パイロットマシン見学風景1
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  • パイロットマシン見学風景2
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第2回紙関連技術講演会

第2回技術講演会を開催(平成24年7月3日)(写真:講演風景)
参加者:79名 
会 場:富士工業技術支援センター大研修室
倉田センター長挨拶
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(1)【労働災害の防止について】
富士労働基準監督署   安全衛生課  課長  山中 康久 氏
富士労働基準監督署管内における労働災害発生件数は、前年同期と比較して増加傾向にあり、関係するパルプ・紙製造業においては、機械等による「挟まれ・巻き込まれ型」の災害が依然として多くの割合を占めているなどの実情と平成24年度は第11次労働災害防止計画(5か年計画)の最終年度であることから、労働災害防止活動における一つの節目の年で、労働基準行政として、同計画の目標達成に向けて、事業場における自主的活動を前提に、リスクアセスメント等の手法等について解説された。
写真:講演風景 山中泰久氏 
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(2)【工場から発生する廃棄物削減の活動について】
富士フィルム㈱    環境保全課   課長  西川 純生 氏
富士フィルム㈱富士宮工場は、廃棄物の外部処理委託量を継続的に削減する
取組みで大きな成果が得られている。活動の指針とした「廃棄物事業者サイドでの削減の考え方」や「適正処理確保の仕組み」等について、具体例を交えて紹介された。
写真:講演風景 西川純生氏
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(3)【東日本大震災の被災状況と復興への取り組みついて】
日本製紙㈱     主席技術調査役     浅野 康雄 氏
2011年3月11日14時46分に発生した日本観測史上最大となるマグニチュード9.0の大地震。そして、その後に発生した津波により日本製紙㈱の東北三工場は大きな被害を受けた。この甚大な被害から速やかに復興を進めるため、本社に災害復興対策本部を設置し、復興が進められた。講演では、津波により、特に被害が甚大であった石巻工場の災害発生直後の対応とその後の復興対応に関する報告、そして今回の震災対応から、災害に強い工場を目指すために取り組むべき課題などについて紹介された。
写真:講演風景 浅野康雄氏
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第65回定時総会報告

総会開催
第65回定時総会は195名の出席者を得て (内委任状124名)、平成24年6月6日、ホテルグランド富士にて開催した。
来賓には、金指富士市副市長、浅山静岡県商工業局地域産業課長などをお迎えしました。
第1号議案 平成23年度事業報告及び収支決算報告並びに監査報告に関する件
第2号議案 平成23年度会費に関する件
第3号議案 役員報酬に関する件
第4号議案 役員の選任に関する件
 
以上が提案され、満場一致にて可決された。
 
続いて協会運営に功績のあった次の方々に感謝状等が贈呈された。
感謝状  留目正博様、高野啓士様
引き続き、次の技術賞が贈呈された。

*技術表彰

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亜臨界水を用いる塩分を含んだがれきの燃料転換技術
「協会誌「紙パルプの技術」第62巻第4号)
       静岡大学           佐古  猛 様
       静岡大学           岡島いづみ 様
       静岡大学           藤森 拓耶 様
       藤村通商㈱          清水 達祥 様

大要:研究者らは都市ごみや産業廃棄物そして震災がれき物質等の廃棄物を「亜臨界水を使って水熱粉末燃料に変換処理する」ことで、安全で地球環境への悪影響が少ない高性能燃料に変換する技術的目途を付けた。この燃料化技術の開発は、今後のエネルギー自給率の向上に資することが期待される。

優秀開発表彰
  超精密塗工技術の開発  株式会社小林製作所
        代表取締役社長   小林 俊雄 様
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   大要:極細線で超精密な塗工ワイヤーバーを開発し、紙の塗工からIT産業の主要ベース技術となるフィルムの精密塗工に技術展開している。同時にこの実証実験機「ちょい塗り君」を開発し、塗工評価をしている。この一連の技術開発は、今後の製紙産業技術の道を大きく拡大し、業界の発展に寄与することが期待される。

また、特別講演会は、静岡ガス㈱代表取締役会長及び一般社団法人静岡県経営者協会会長の岩崎清悟氏が「3.11後のエネルギー情勢について」をテーマに、日本や世界のエネルギーの状況、課題、また岳南地区の地域新電力事業への取組やその課題など、幅広く先見性に富んだ講演をしていただきました。

*岩崎清悟氏

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今総会は、一般社団法人に移行した最初の総会であり、会員の皆さんには格別のご協力を賜り、多くの方にご出席を頂きました。ここに謹んで感謝申し上げます。一般社団法人となりましたが、従前と同様、皆さんのお役に立つよう努めますので、引き続きまして、会員の皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

(以下写真添付)
総会・佐野会長挨拶
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来賓
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表彰式
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*開発展示1

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*懇親会風景

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平成24年度 分析セミナー

富士工業技術支援センターが、昨年度導入した走査電子顕微鏡の操作方法と利用事例を紹介、実習を下記のとおり行いました。
この設備は、これまで観察分析が困難だった樹脂や紙などの観察のほか、試料の未加工観察、微細観察部の組成分析といった機能も備えています。
同設備のご利用希望の方は、富士工業技術支援センターにお申込み下さい。

日 時 平成24年5月18日(金)
  場 所 静岡県富士工業技術支援センター 大研修室
参加者 40人

SEMの全体像

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*題 目 走査電子顕微鏡の基礎と操作テクニック 

   講 師 日立ハイテク㈱ 坂上 万理 氏

  • 日立ハイテク㈱ 坂上 万理 氏
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*題 目 SEM 試料前処理の基礎

   講 師 日立ハイテク㈱ 許斐 麻美 氏

  • 日立ハイテク㈱ 許斐 麻美 氏
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*題 目 エネルギー分散型X線分析装置(EDX)の基礎

講 師 ㈱堀場製作所 宮坂 真太郎 氏

  • ㈱堀場製作所 宮坂 真太郎 氏
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    共 催 富士工業技術支援センター
        工業技術研究所富士センター協議会


第1回技術講演会を開催(4月25日)

参加者:39名
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(1)【至極簡便なリール前シート欠陥検出器(スリットスキャナー)】

㈱佐々木エンジニアリング 代表取締役  佐々木  勝好 氏
従来シート欠陥検出器は、高速かつ高解像度のCCDカメラを使い、パソコンにて画像処理をしていた。洋紙・板紙分野などの用途ではそうした機器が一般的に設置されてきたが、家庭紙にあってはそこまでの信頼性は求められないため、設置例が少ない。今回、LEDとフォトセンサーを活用して、非常に簡便安価なシート欠陥検出器と、すでに本検出器を導入された数社の実施例も紹介した。
(写真:講演風景 佐々木勝好氏)
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(2)【省エネ・歩留まりを考慮したダート削減とダートカウンターの活用】

相川鉄工㈱       営業技術部長  望月 英雄 氏
最近の家庭紙おいては、古紙物といえども品質管理の強化が求められている。原料古紙の低級化、消費者の品質に対する厳しさ(特にダート)等から古紙処理工程の改善が求められる。こうした取り組みについて、オンラインダートカウンターの設置例、そして省エネを果たしながら歩留りの向上とダート削減についての設備提案があった。
(写真:講演風景 望月英雄氏)
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(3)【薄紙での欠陥検出装置とダートカウンターの技術紹介】

オムロン㈱ 検査システム事業部 PMリーダー  友村 匡 氏
家庭紙では原料・地合・コスト等が理由で、オムツ以外では欠陥検出装置は洋紙分野のようには多く設置されていなかった。最近地合いの影響を受けにくいカラー検査装置や複合検査装置(商品名:NASP-SF)が開発され、薄紙でも微小欠陥や薄汚れの「検出能力及び分解能」が向上してきたので、これらの技術を紹介する。さらに、第32回佐々木賞を受賞した「ダートカウンター」についても紹介した。
(写真:講演風景 友村匡氏)
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㈱佐々木エンジニアリングとオムロン㈱の展示風景

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第65回定時総会審議内容の報告
○平成23年度事業報告(概要)
  第64回定時総会開催:平成23年6月2日
  理事会開催状況
  *平成23年5月18日 ①22年度事業報告・決算報告
             ②役員の変更
             ③23年度事業計画・収支予算案
             ④定時総会議案書討議
             ⑤総会時の表彰選考
  *平成23年6月2日  ①会長等の選出
  *平成23年8月9日  ①1/4半期事業・会計報告
             ②後期事業計画の審議
             ③法人移行取組状況
  *平成23年12月12日 ①2/4半期事業・会計報告
              ②23年度後期事業計
              ③新年互礼会
              ④24年度事業の進め方
  *平成24年3月23日  ①23年度事業・会計報告
              ②24事業計画
              ③24年度収支予算案
              ④役員変更
  編集委員会開催(4回):協会誌「紙パルプの技術」の編集
             第62巻1~4号発行
  技術研修開催 ①新入社員研修 平成23年7月19日(36名参加)
         ②中小企業技術者研修(中期) 平成23年10月12日~27日(31名参加)
         ③機械保全実践研修 平成23年11月29日~12月1日(27名参加)
         ④電気計装実践研修 平成24年2月1日~3日(14名参加)
         ⑤中小企業技術者研修(短期) 平成24年2月21日~28日(38名参加)
  技術講演会開催 第1回 平成23年5月25日(71名参加)
            第2回 平成23年7月7日( 66名参加)
            第3回 平成23年9月27日( 146名参加)
            第4回 平成23年11月8日(90名参加)
            第5回 平成22年12月7日(85名参加)
  品質管理講習会開催  平成23年10月4日(21名参加)
静岡県包装研究会開催 平成22年11月25日(71名参加)
  防災セミナー講習会開催 平成24年3月6日(85名参加)
  見学会開催 *平成24年3月1日実施 ・三栄レギュレータ㈱東京工場
              ・浮島太陽光発電所~川崎エコ暮らし未来館
        *隣の晩御飯(研修)平成23年12月14日実施(㈱小林製作所 工場等見学)
  出前講座 4回実施
  会員交流事業 平成24年新年互礼交歓会(135名参加)
  ○会員の状況:全260(平成24年3月末)
        維持会員 148社、正会員  94人、個人会員  18人
 ○平成23年収支決算報告 別添貸借対照表
 ○平成24年度会費について
 ○役員報酬について
 ○役員の選任 辞任に伴う後任理事の選任
  ・新理事に友安盛士氏、 堀川洋一氏、水野博氏、木村敦俊氏、越村淳氏の
5名を選任。
   任期は、前任者の残任期間(25年度総会まで) 
   ・臨時理事会にて副会長選出
 ○平成24年度事業計画の概要(報告事項)
  製紙工学技術者研修
   ①中期研修(10月)
   ②短期研修(2月下旬~)
   ③新入社員研修(7月)
   ④機械保全(11月)、電気計装(2月)実践研修(各1回)
  技術講演会開催 年5回程度
  品質管理等の講習会 年1回
  包装研究会 年1回
  出前講座 随時
  工場見学会及び隣の晩御飯 数回
  会員親睦事業(新年互礼交歓会) 1月
  ○平成23年度収支予算(報告事項)
 
以上を総会にて審議し了承(賛同)を得て閉会した。

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